極甘

clementia2007-07-06



フランス アルザス地方は恵まれた食の宝庫です。中でもワインは優れた造り手がいくつも存在します。


以前にもトリムバックショフィットを紹介したことがありました。どれもアルザスが世界に誇る造り手です。


今回入手したヒューゲルもその一つ、さかのぼれば1639年に葡萄栽培組合を組織し、確固とした歴史は1918年に今フレデリック・ヒューゲルによって始まるといわれます。それ以降12家族が集まる小規模経営を貫き優良なワインを造り続けています。


中でも、樹齢40年以上の葡萄から特上の年のみに作られた黄金の雫が「ヴァンタンジュ・タルディヴ」といわれる上質の甘口白ワイン、そしてさらなる極上「グラン・ノーブル」はいくつかの諸条件が重なり合わなければ出来ないといわれます。古木の葡萄、完全な熟成、貴腐を促進させる朝もやに続く最大限の陽光、しなびた葡萄が一粒一粒摘み取られ最善の注意を払って凝縮され出来上がります。こうして出来上がった貴腐ワインの寿命は無限といっても言い過ぎではないのです。


一ケースに並べられた極上は
セレクション グラン・ノーブル 1998
セレクション グラン・ノーブル 1976

ヴァンダンジュ タルディヴ 2001
ヴァンダンジュ タルディヴ 1998
ヴァンダンジュ タルディヴ 1999
ヴァンダンジュ タルディヴ 1988


「1976年のグラン・ノーブルなんて今後手に入るかどうか???」信頼するソムリエさんの一言にグラッと来て即決めました。


アルザスの朝もやと神様が作った偉大なグラン・ノーブル、高貴な黄金の雫が極東の片田舎 場末の日本料理屋にあっていいのか?という疑問は無視して、価値のわかる方にだけ飲んでいただきます。