日々のよしなし事


山田洋次作品でオーラとも呼べる存在感を見せてくれていた田中泯土方巽の弟子と初めて知って激しく納得。土方巽を生で見るには幼すぎた私に、そのDNAを伝えてくれているような気がします。



DVDに録画しておいた「トニー・ベネット80歳バースデイ 大デュエット大会」をやっと通して観てそのゴージャスさに酔いしれました。ボノ、エルビス・コステロ、ダイアン・クラール、スティービー・ワンダーポール・マッカートニー、ジョン・リジェンド、バーブラ・ストレイサンド、ビリー・ジョエルエルトン・ジョン・・・・


スーパースター達全員がトニー・ベネットへの尊敬の念を現し、彼ら全員が唄が上手いとか、声量があるとか、音程がいいとか・・・なぁぁんていう処を遥かに超えたsomethingをそれぞれにもっていることに感動しました。人々の心を震わせるのはそのsomethingなんですね。先日話題にした「ドリーム・ガールス」で脚光を浴びたジェニファー・ハドソンが強烈に上手いとはいえ惹き込まれるほどとは思えないのは、そのsomethingなんでしょうね。



さんまの番組「踊る踊る・・・なんとか御殿」(?)に大後寿々花が出演していました。新番組番組バンセンをかねたトーク番組で、彼女は新番組の主演らしいのです。扱われ方は「子役あがり(未だ子役)の若い女優の玉子」 さんまが大後寿々花をハリウッド女優(と呼んでもいいのかと)であることを知らないことはありがちで何の不思議でもないのですが、並んでいるほかの芸人や俳優、報道系のキャスターたちも”SAYURI”でチャン・ツイーの子供時代を見事に演じた女優であるとは知らないようであることが異常です。 映画なんて興味なしなのか?(そういう世界にいるのに) ハリウッドなんて考えてもいないのか? 他人に対する敬意ということを知らないのか? 私が同じ立場であれば、チャン・ツイーやコン・リー桃井かおり工藤夕貴と同等の尊敬の気持ちをこめて接するはず。少なくとも出演前に共演者のリサーチは当然のことのはず。 そういえば、先述のトニー・ベネットの作品の監督は”SAYURI”のロブ・マーシャルでありました。まっ、芸能人やキャスターには興味のないお話かぁ。




映画”DEATH NOTE”二作をDVDで観ました。こういう映画が人気があることがまったく理解できません。主人公となるふたりの青年がある意味ヒーローとして描かれるのは、そのキャラクターへの憧れが若い方々にあるのでしょうか?私にはその感覚が微塵もわかりません。無能に描かれる私に近い精神構造のキャラクターに対する理解だけをみても、無味乾燥以前、憂いとか想いとかいう精神には無縁の世代がヒタヒタと広まってくる気持ちの悪さだけが残る映画でありました。この映画にワクワクする人々が世の中にあふれる時代には生きていたくないな。