カポーティ


見逃していた映画「カポーティ」のDVDがレンタル屋さんに出て、やっと見ることが出来ました。


いやぁぁぁ。。。。ものすごくいい映画だぁぁ。映画館で見られなかったことがつくづく悔やまれます。


昔、映画「冷血」(1967年作品)を観て、一家四人惨殺事件はむごいけれど、たぶん世界中には必ずありそうな事件をただ追っただけの映画とその原作となった小説の存在価値がわかりませんでした。カポーティの確立したノンフィクション・ノーベルの背景さえ理解していなかったのです。映画「カポーティ」では、取材過程の綿密さと執筆までの人間関係の葛藤が鋭利な刃物のように切れ味鋭く描かれていて観るものを惹きこみます。未だ原作の「冷血」を読んでさえいない私にも、作品の持つ大きな意味まで理解できる映画でありました。


フィリップ・シーモア・ホフマンの演技は、まさにオスカーをとることが至極当然であると納得できる白眉の出来、監督も、脚本も、衣装も、撮影も、音楽も。。。。ああ、DVDで見るのははもったいない極上の作品。