植木等さん死す


子供の頃、最初に出会った強烈に面白いコメディアンが植木等さんでした。アイドルなどという言葉さえなかった時代、「スーダラ節」は子供心に初めて「レコードで聞いてみたい」と思った音楽です。ジャズ専門誌「スウィング・ジャーナル」の人気投票トロンボーン部門で常に上位に入る谷啓を擁するクレージー・キャッツの音楽も、冗談音楽といいつつもレベルが高いらしい・・・・と、それも子供心に感じてもいました。後に現れるコント55号の腹を抱えて笑うコントと違い、「ぷっ!」と笑ってしまうようなコントが大好きでした。今の「子供や若者だけ」のための使い捨てるような笑いではなくて、計算され、演じられる大人のための笑いであったような気がします。


合掌