春間近の焚き合せ
焚き合せと煮物の違いは、一つ一つの素材を別々に焚いて盛り合わせるか、一つの鍋で煮て盛るかの違いです。
今月の献立は春の香り吉野煮、春の素材の焚き合わせです。
使うのは地元鈴木農園のオニオンヌーボー、谷野ファームのシシリアン・ルージュという味わいの濃いトマト、スナップエンドウ、三方原の新じゃが、地元舞阪の身の厚い紋甲烏賊、巻海老。
それぞれを別々の味の出汁で焚き、最後に一つにまとめて吉野葛でとろみをつけて一体化させます。香りにはすり柚子。
オニオンヌーボーが出始める頃、新じゃが、紋甲烏賊なども旬を迎え、ほんの3週間ほどでおしまいになる献立です。移ろっていく春の、最初の目覚めを感じていただけるといいな・・・と思っています。