源助大根

clementia2006-11-27



今年も谷野さんの畑で育った源助大根をいただいてきました。


巷では大根は豊作貧乏に陥っていると聞きくのですが、谷野さんいわく、「今年は気温が高い上に雨が多いので育ちすぎて難しいんです」といわれます。確かにいつもの源助大根よりも時期が早く、大きさも倍ほどはあります。これ以上大きくなってしまうとスがたって割れてしまうのだそうです。工業製品ではない生き物は、難しいものなのですね。


急にお願いをしましたので、土付き、葉っぱもたっぷりついたままの大根が車の荷台に山盛りになりました。





よく話題にする自然志向の強い消費者は、「野菜は無農薬、土付き葉っぱ付きのほうがいい」と言われます。同じように都会のアスファルトジャングルを否定し、土に触れ合うことに憧れるそうですが、いざ雨上がりの畑に入り、大根を大量に抜いてくると、持ち帰って葉っぱを落とし、土を洗い流して包丁をいれるまでに、長靴も洋服も車の中も店の通路も流し場もドロドロ、葉っぱだらけで大変な作業になります。




「大根が洗われて綺麗過ぎて気持ち悪い」という方々にこれらの作業を毎日やっていただくと、どれだけ大変かがわかります。農家さんの農産物をマーケットに並べるまでの緻密な作業は、日本ならではの微に入り際細に入った細やかなものであるのです。マーケットで土付き葉っぱ付をそのまま並べたらたぶん主婦は苦情タップリのはず。適度に土付きに見せる葉っぱ付きに見せるくらいのさらなら綿密なマーケッティングが必要になってくるのでしょうね。