日本酒蔵元の会

clementia2006-10-02



先日取引のある酒屋さんの日本酒の会がありました。




お客様は「親方、全部の蔵を回っているの?」とお尋ねになりますが、全国各地のお酒を使っていますので、蔵めぐりをすることはほとんど不可能です。ですから酒販店主催の日本酒の会は蔵元さんとお話が出来る貴重な時間になります。


今回お会いできたのは「開運 土井酒造」さん 「小夜衣 森本酒造」さん 「高砂 高砂酒造」さん 「正雪 神沢川酒造」さんなどなど。各蔵の最上のお酒はもちろん、なかには年間数十本という稀少なお酒もいただいていますので、造りのお話を様々お伺いしました。


お話をしていると中にはホントに感じのいい蔵元さんがいらっしゃって、ついつい「いい人」のフィルターをかけてしまいながら試飲している自分に気がつきます。本来は「味」だけで評価しなくてはいけないお酒に、フィルターがかかっては判断を誤ります。もちろん今回お話をした蔵は、お会いする以前に「これぞ!」と選んだ蔵ばかりではあるのですが、飲んだことのないボトルまですべて極上に思えてしまいます。蔵元にお会いするのは大切な仕事ではあっても、真面目で仕事熱心な上に「いい人」が加わわり、仲良くなりすぎて判断を鈍らせる自分がちょっとだけ怖いのです。「いい酒はいい人から」は真理ではあるのですが。