國揮酒造

clementia2006-08-31



いまどきはちょっと有名な蔵、注目されている蔵ともなれば、必ずどこかで誰かがnet上の話題にしていたり、酒屋さんがサイトで紹介しています。一度も飲んだことのないお酒でもnet検索をすれば、ほとんどの場合ざくざくと情報が得られるものです。雑誌などで一度でも紹介されていればなおさらです。もちろん蔵がオフィシャルサイトを持つことも今ではごく当たり前のことです。



「國揮 大吟醸 自然しぼり」島根県松江の蔵です。netで探してもほとんど情報は得られないのに、素晴らしく美味しい。このクラスにありがちな(一升¥12000クラス)淡麗でひたすら水のように綺麗なお酒ではなく、こなれた酸と程よいアミノ酸の味の厚みでさらさらの喉ごしなのに味わいがしっかり残ります。どうしてこれほどのお酒が未だ注目されていなかったのか不思議です。これは買いです。・・・とはいっても酒屋さんにはわずかに三本。もちろん「それ!全部!」です。


netでは得られなかった「國揮」の情報も、困ったときには頼りにする「日本酒ガイドブック Tastes of 1635」には國揮酒造の紹介がちゃんとされていました。さすがに松崎靖雄さんの労作。足と自身の舌で集めた情報は鉄壁です。netの浮ついた「名無し」の情報とはわけが違います。



結局netで得られたお酒のや食材の情報はいつも補足でしかなくて、確かなお話と、購入のための手法は、「netから」ではなくて、「人から」であることがほとんどです。実際、netで得られるもの以上のマンコネクションがなければプロフェッショナルとはいえませんよね。