情景王

clementia2006-05-29



「物造りの聖地 浜松」と言われるのか?自ら言っているのか?実のところ住んでいる人間にはその実感がありませんでした。


改めて考えてみると、ヤマハ発動機(磐田ですがもともとは浜松発) ホンダ スズキのオートバイと自動車、ヤマハを中心にした楽器産業のほとんど、ノーベル賞学者小柴先生に貢献した浜松ホトニクスなんていう企業があるだけでなく、お得意様にもF1のマシン造りに関係して世界を転戦していた方とか、バイクシートの神様といわれる方とか、超人気車種のデザインをされた方とか、ヒットしているサイレント楽器を企画制作した方とか、有名な電子ギターを製作した方とか・・・たくさんのものつくり名人職人が身近にいらっしゃったのでした。


物造りの聖地が生んだ山田卓司・・・といってもなじみはあまりないかもしれません。私も「ああ、そういえば・・・」くらいの認識であった山田卓司さんが浜松に在住であるそうで(それさえしりませんでした)、個展の最終日に出かけてきました。プロモデラーの作品とかジオラマというのも実物を見るのは初めてであったのですが、細部にまで迫力を感じるその作品群には、それは見ごたえがあって時間のたつのを忘れて見入っていました。知らない方には下手をすると「オタク」で一くくりにされそうですが、職人的な作業の積み重ねに加えて、センスのよしあしが大きく関わる作品ばかりで、同じもの造りに関わる人間としてはその集中力の素晴らしさに大いに刺激を受ける展覧会でありました。