ワインの"あるある"化


ワイン屋さんで尊敬するソムリエさんとお話しをしながら棚を眺めると、一本だけのこったアンリ・グージュのニュイ・サンジョルジュ2002が置いてありました。


「アンリ・グージュ、いい造り手ですよね」と私。


「それがですねぇ。。。。ソムリエを題材にした有名な漫画でまさにこのボトルが最近紹介されたらしくて、普段はそんなになくならないグージュのニュイがあっという間になくなっちゃったんですよぉ」


まるで、TVの「あるある○○」や「みのも○たの○○」で紹介される品物が、翌日商品棚から一気になくなるのと同じような現象がついにワインの銘柄にまでやってきたようです。


確かに少し読んだことがある、そのソムリエを題材にした漫画の情報量は、マニアの勉強にはうってつけの内容であることは確かです。聞くと不思議とそうやって情報を得て買っていく方々は「シャンボール・ミュズニーの○○の畑の特性は・・・」などという全くメディア情報の受け売りをそのままご披露するような方が多いらしく、飲んで美味しい以上に知識の裏づけをほしがっていらっしゃるのだそうです。


アンリ・グージュ ニュイ・サンジョルジュ ピュセル1988と1992が私ン処のリストに長い間載せてあるのですが、未だ「おっ、アンリ・グージュじゃん」と気づいた方(もしくは知っている方)は一人も現れません。2002はもちろんいいワインですが、1988、1992こそ飲み頃なんですがねぇ。。。あとニュイ・サンジョルジュはメオ・キャムゼの1997と1998、ロベール・シュビオンの1996がセラーに。漫画で「美味い!」って言ってくれないかな(ボソっ)