田舎町でくじけない店


Abondanceさんに教えていただいて、郊外のケーキ屋さんを覗いてきました。


Abondanceさん同様、ため息が出そうなくらいセンスのいいケーキが並んでいてそれは素敵です。聞けば「ジョージアン・クラブ」でシェフ・パティシエをなさっていらっしゃったのだそうです。そりゃセンスもいいわけだ。


ご主人に「ジョージアン・クラブにいらっしゃったんですってね」と問いかけると、


「このあたりでジョージアン・クラブをご存知の方に初めて会いました」・・・と。この地でジョージアン・クラブ出身を売りにするつもりは全くなさそうです。


私的にはちょっとしたフレンチ好きには「ジョージアン・クラブ」の知名度、レベルの高さは十分認識されているものと思っていたのですが、そういうもんではないのですね。


まっ、出身がどこであれ、造り出されるケーキの数々は「年中苺のショートケーキがある」にも「なんちゃってザッハトルテ」にも頼らないオリジナルなものばかりで、同じ職人としてこういう志の高いお店には、ご自身のセンスを前面に出してがんばっていただきたいと思うのです。


田舎町で踏ん張る志を同じくする職人さんたちは、中華であれば「餃子ないのぉ」とか「酢豚頂戴」とかいう注文にくじけず、ケーキ屋さんであれば「ショートケーキ置かないの?」「シュークリームは?」に負けず、和食であれば「かつおのお刺身頂戴」(この感覚わかりにくいかもしれません)とか「茶碗蒸しとなんか適当に魚を塩焼きにして」にイジケナイで、自分たちの作り出す料理に自信を持って仕事をしていきたいのです。田舎町だろうと都会だろうと本当は同じこと・・・・のはずなのですが。。。