お手ごろめーーっけ

clementia2006-05-01



私たちの仕入れ価格で3000円くらいまでのお手ごろワインは、20本試して一本お眼鏡にかなうものがあれば大当たり、店で使いたいと思わせるレベルのものを見つけるのは至難の業です。


「案外いける」「そこそこいいじゃん」「充分飲める」ではまだまだです。


「ウワッ!なんだこりゃ!!この値段でこれ?」くらいでなければ、厳しいお客様の舌を満足させることはできません。「チリワインだって充分美味しいものがる」とか「カリフォルニアだっていける」と口ではおっしゃるお客様が、いざ自腹となれば「この程度じゃぁ・・・」と厳しいのが当たり前なのですから。


これまで1995年から1999年までのブルゴーニュピノ・ノワール種のお手ごろワインは、ずっとドメーニュ・アンヌ・グロのブルゴーニュ・ルージュを使ってきました。今使っているものが1999年。このクラスのものでも最低7年以上の熟成を経ていなければ使うに値しないと思って、2000年以降のワインは買うことを控えていたのですが、いよいよ次のお手ごろワインを本気で探さなくてはならなくなりました。


で、
お眼鏡にかなったのがドメーニュ・ラーゴ「ジブリー クロ・ジュ2003」


ジブリーはメルキュレーよりも少し南だったでしょうか。ほとんどの地区のブルゴーニュワインを飲んだつもりでいてもジブリーは未飲でした。


これが素晴らしい!濃縮した果実実がたっぷりで、2003年なのに今の若々しさが口の中全体に広がります。聞けば、伝統的な造りを継承しているドメーニュだというのですが、新しい醸造法を使っているのではないかと思うほどトレンドな味わいです。これが2003年のキャラクターだと認識したほうがいいのでしょう。オレゴンピノの上級なものやジャンセン・カレラ・ピノノワールにも似た味わいです。


一口飲んでケース買いを決定しました。


お客様が同じレベルで納得してくださるかどうか? それが大きな問題です。