酒造りの迷信その4


酒造りのリーダーである杜氏さんは長い経験がものをいう仕事でありました。われわれの仕事と同じく一年や二年の経験で美味いお酒ができるわけがないと信じられていますし、事実名杜氏といわれる方々は比較的高齢の方が多いものです。


ところが、蔵元と杜氏の関係も昔とは違ってきました。蔵人のなり手不足と杜氏の高齢化によって小さな蔵では杜氏を雇わずに、蔵元が自ら酒造りをする蔵が多くなってきました。今注目を集めている若い造り手は、杜氏が高齢で引退もしくは病気で造りを断念し、蔵を継ぐ意志が意志が薄かった若者が蔵に帰ってきたというケースがよく見られます。帰ってきた後継者は桶売り主体、拡大路線が裏目に出て瀕死の蔵を建て直すために、自分自身が美味しいと思うものだけを造る志を持って新たな試みをはじめています。杜氏がいなくて古いしがらみがない分、自由な発想で大胆な酒造りを成功させている方々もいます。


例えば十四代、飛露喜、醸し人九平治(杜氏はいらっしゃいますがこれまでの杜氏とは違います)、國香、達磨正宗、綿屋、浪の音、数え上げたらきりがないほどたくさんの若い造り手が、杜氏を使わずにいいお酒を蔵元自ら作り始めているのです。


これらの若い方々は10年20年の経験を受け継ぐ形ではなくいいお酒を造られています。確かに経験が物をいう世界ではあるのですが、一概に長いからいいというものではないというのはお酒の味が証明しています。



[TV] めざ旬レシピ〜浜口順子


朝支度をしながら何気なく見ているのはTV「めざましTV」毎週木曜日だったかの「めざ旬レシピ」というきわめて短時間で料理を紹介するコーナーがあるのですが、これに関わっているフードコーディネーターがなかなかいいのであります。たまに「おっ!」というレシピが紹介され、慌ててメモをとることがあります。斬新な発想で上っ面だけでないいい料理がでてくことが結構多いのですね。コーナーで包丁を握る高島彩アナの手さばきもちゃんとお母様のしつけのよさが見えたりします。ちゃんと家庭で料理を手伝ってきたのだろな・・・って感じ。


土曜日NHKラジオ朝、「きらり十代」という番組があります。仕入れの途中などで聞くと、番組の司会役の浜口順子(<字はこれでいいのでしょうか?)がいい。若いくてもバランスの取れた仕切りと気取らない若者のユーモアが心地いい。ゲストででてくる十代の学生たちも含め、近頃の若いヤツ・・・・結構いけてるジャン、と思うのです。