世間の標準


NHKの「週刊ブックレビュー」は毎週楽しみにしている番組です。ほどんとTVで見ることのない作家の素顔が見られますし、書評コーナーでは私など足元にも及ばない知の塊のような方々の本話が聞けて、読みたい本を選ぶときの大きな指標になっています。そういう番組ですから、書評で紹介する本の95%は未知の本であるのですが、昨日は久しぶりに私の既読「意味がなければスウィングはない」が紹介されました。


以前の日記で「巻頭がシダー・ウオルトンでいいの?」と書いたように、この本で紹介されるミュージシャンとその楽曲の多くはもしかしたらかなりマイナーなのかもしれない・・・という思いがあったのでした。音楽好きの私にはおなじみにミュージシャンではあったのですが、このサイトへお寄りの方々にとってはどんなもんだろう?とコメントを期待しながらも「コメントなし」


「興味なし」ってことなのかな?と思ってはいたのですが、番組を見るとやはり出演の方々全員がほぼ知識なし、知っていても一人二人であったのでした。それでも聞いたことのない音楽にこれほど興味をそそられる筆力の素晴らしさは全員一致する意見のようでした。ただし、やっぱりあの本をよんでCDを買ってみるというのは大きな冒険であるとキッパリ申し上げたい感じ。読んで興味を持つことと聞いて面白いことの間には大きなギャップがあります。まっ、それほど村上春樹さんの文章が素晴らしいということなのですが。