中華料理の底力


最近噂を聞いていた中華料理店に家族で出かけてきました。シンプル小奇麗にまとめられた店内、最近流行系の盛り付けと器。このコンセプトは確かに流行好きのグルメたちには受けるのでしょうが、家族全員の意見は「すごく普通」 街の中華料理屋さんの外面(ソトヅラ)がきれいになっただけで、残念なことに期待していた一つぬけた技術やセンスは感じられませんでした。たくさんある中華料理店と同じレベルなのですね。


私が尊敬してやまない中華料理シェフたちは、一瞬の火加減や、絶妙のさじ加減で大きく抜け出たところで仕事をしていらっしゃることを改めに認識しました。中華の醍醐味ってその「一瞬」をどれだけとぎすますことができるかなのですね。そこに到達できる料理人というのは本当に一握りの方なのです。