がんばれ日本映画


正月休ににピーター・ジャクソン監督「キング・コング」の圧倒的迫力に満ち足りた気分でいたのですが、同じ時期DVDやBS録画で見た「レディー・キラー」「亡国のイージス」の日本映画にガックリきました。現場の作る側の問題というよりは企画、製作の問題なのでしょうか、ベストセラーを映画化すれば当たるであろうという安易さが見えます。監督も脚本家も「二時間に収めるのは絶対無理」と思いつつ、原作を切って切ってつじつまをあわせ、目をつぶって仕上てしまったのではないかと想像してしまいます。原作の緻密さを理解している人間が、あの映画を作って自分の仕事に満足しているのでしょうか。一生懸命であるということといい仕事であるということはイコールではありません。黒沢明監督は「映画を作りたかったらともかく本(脚本)を書け」と言った、と聞いたことがあります。TV業界では恥も外聞もなく漫画やヒット小説を量産ドラマ化し、漫画でさえ原作を超える仕事ができません。映画も同様です。ピーター・ジャクソンはリメイクでも迫力のある映像と物語で現代人を魅了しているのに。。。。日本映画よ、がんばってくれ。