功名ヶ辻


大河ドラマというのを見なくなって数十年、まっ、大人になってから続けてみた経験はほぼありません。が、今回は司馬遼太郎「功名ヶ辻」  公にいうのはちょっと恥ずかしいのですが、読書に全く無縁であった私が本好きになるきっかけの一冊です。


小学校の頃、4〜6年の間に図書カードに書き込まれた本がたった一冊。読書感想文の強制でもなければ漫画以外紙をめくる経験がなかった私が、最初に本の面白さを知ったのが「次郎物語」と「竜馬が行く」でした。司馬遼太郎の魅力を知り、次に時間を忘れて読んだのが「功名ヶ辻」でありました。その中学当時からもう「能力のない自分には愚直に真面目に生きるより道はない」と理解してしまっていたせいか、一豊の人生が自分にかぶって見えていたのですね。思い入れのある一冊(とその周辺)のドラマ化となればちょっと見てみようかな、という気持にもなります。初回の仕上がりに「のめり込む予感」は感じないものの諦めずに見てみます。