類は友を?


尊敬する料理人フラスカティさんからお電話をいただきました。


「ご紹介いただいた○○さんがお見えになりました。メニューの見かただけでもわかる感じの恐い方ですよねぇ」


「○○さん?」とすぐには思い出せなかったのですが、お客様の様子をお伺いしてハタと手を打ちました。一ヶ月ほど前に見えたお客様に「実家が豊橋から先なんだけど、最近のあの辺りをしらなくて・・・いいお店がありますか?」とのお話に、即、「イタリアンでフラスカティさんはいいお仕事をなさいます」とご紹介していたのでした。日記でも書いたこの方です。


「やっぱりそう思われましたかぁ」と私。


シェフならあの方の素性が見えるのでした。ちょっとした言葉の端にも食に対する造詣の深さを推し量る事ができるのです。ボヤッとしている料理人やチェーン店のアルバイト店員では理解できないことです。類は友を呼ぶ?・・・ではなくて、同じ志をもつ人間にはちゃんとわかるお客様素養。


ただ違うのは「ああいう方には燃えますよねぇ、やりがいがあります」というシェフと、「うわぁ!恐い」とびくびく恐れおののく私の気合差。