タイトル・クレジット


よく立ち寄らせていいただくサイトで、「映画のタイトル・クレジットを最後まで見るか、途中で席を立つか」のお話が出ていたことがありました。議論の中身は見るか見ないかとは別のところで話題になっていたのですが、私が思ったのは純粋に「最後まで見るか見ないか」です。


映画館で映画を見るときはほとんど場合タイトル・クレジットの最後まで見ています。というのも、いつも気になる映画中の楽曲や演奏者、作曲者がほとんどの場合一番最後のほうにでてくるのが理由で、そこんところを確認したいがために最後まで席を立てないことが多いのです。


実際にはそこに行き着くまでに、出演者(かなり気になる)やスタッフのずらずらと出てくるのですが、アメリカ映画の場合は役職(?)がどういう仕事をするのかもよくわからないことも多くて、スタッフ部分ではチンプンカンプンだったりするのです。なにしろ、プロダクション・デザイナー(かなり重要)が美術監督の意味だと知ったのはつい10年程前、プロデューサーと、エクゼクティブ・プロデューサー、アソシエイト・プロデューサーの仕事の区別も未だにはっきりせず、撮影監督のところにつく「a.o.なんとか」(?)がユニオンのことなのだろうか?とか、ベスト・ボーイとかキー・グリップってなに?とか、カーペンターって大道具さんなのか純粋に大工さんなのか?とか、読み取れないタイトル・クレジットも多いのが実情でもあります。


ことがフランス映画やイタリア映画になれば、最後のタイトル・クレジットは完全にお手上げな訳で、読めない理解できない文字を見ていても仕方ないわけで、余韻に浸ったり、タイトル・クレジット後に重要シーンがあったりしない限りは(極稀にあります)ぼーーーとしているのも馬鹿馬鹿しいのです。


これまであまり見ることがなかった邦画の場合、この1-2年いい作品が多くあって、「笑いの大学」とか「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」先日の「蝉しぐれ」など、気づいてみたら必ずタイトル・クレジットは最後まで見ています。出演者を見て「あれこの役者でてたっけ?」とか「あの場面でいい演技してたのは誰?」とか「衣装担当は女性だったんだぁ」とか「ロケ地はどこだろう?」とか最後の情報はかなりワクワクもので読んでいる自分に気づきました。


結局のところ、私の場合タイトル・クレジットを見るか見ないかは、読めるかどうか?理解できるかどうか?だけに関わっていたのですね。


あなたは最後まで見ますか?