ヴォーカル新譜


CDショップで見かけたシェリル・ベンティーヌ「ワルツ・フォー・デビー」を聴き始めました。


大好きなケニー・バロンのピアノがリリックに伴奏を繰り広げてベテランの本領を発揮し、主役のシェリル・ベンティーヌはしっとりと落ち着いた雰囲気抜群の歌を聞かせてくれています。


ショップで一曲聴いただけでピンと来て買ったのですが、予想以上にいい買い物をした感じです。


シェリル・ベンティーヌ、これから要チェックだな・・・・と能天気に思っていたのですが、すべて聴き終え、ジャケット見ながら、「シェリル・・・・?あれ?シェリル?」と慌ててライナー・ノーツを読むと、ザ・マンハッタン・トランスファーシェリルだったのです。マントラシェリルとは全く結びついていませんでしたし、歌声を聴いてもマントラでハイノートを切れよくスウィングしまくるシェリルのイメージは想像もつきません。情けないことに25年以上聴いている声を聞き分けられないで新人ヴォーカリストのつもりで購入していました。


もちろんザ・マンハッタン・トランスファーは1972年の結成当時からのファンなのですが、シェリルはローレイ・マッセイの後釜として遅れて入ってきた(といっても在籍25年)の印象が強くて、同じ女性ヴォーカルのジャニス・シーゲルに比べるとソロで歌う才覚は今ひとつ・・・・と思っていたのは大きな間違いでした。マントラとは全く違う音楽を見事に披露してくれています。



シェリル・ベンティーヌ「ワルツ・フォー・デビー」ジャズ・ヴォーカルファンにはかなりお奨め。


で、ちょっとしらべたらシェリルはすでにいくつかのアルバムをリリースしていたのでした。ただの私の不勉強。