昔の音


今の若い方々なら「カセット・テープ?オヤジの時代に使ってた大昔のやつ?」ってな具合でみたこともないかもしれませんが、カセット・テープ、デッキは私の学生時代に普及し始めた実に便利でありがたい道具でした。


当時貧乏学生にはLPが買えるのはせいぜい月に一枚。聴きたいLPやコピーした楽曲は山ほどあってもジャズ喫茶でリクエストして聴くか、FMをこまめにエア・チェック(・・・なんて言葉も今は死語ですね)して聴く事しか出来ませんでした。そんなころ普及し始めたカセット・デッキのおかげで、聴きたいLPを録音する事ができるようになりました。(2トラ38オープンリールは高嶺の花でした)


LPの元ネタは友人です。たくさんいた音楽仲間は同じジャズでも嗜好は細かく細分化されていましたから、自分の持っていない名盤は友人を頼れます。当時は学生の気楽な身分で、カセット・デッキを抱えて友人の下宿に乗り込んで徹夜でLPを録音するようなことを頻繁にしていました。レンタル・レコード屋ができる遥か前のことです。さらに暇に任せてFMエア・チェックで仕入れたライブの録音(発売されていないものも多い)などなどで、手元に残っているカセット・テープは数百本。


何代目かのカセット・デッキが壊れてしまって、お手軽なラジカセでしか再生できなくなり、カセット・デッキ自体を入手する事が難しくなった今、お宝も含めた数百本の音源をどうしようかと悩んでいます。一時期一枚一枚MDに落とす事も考えたのですが、急速に変化する時代を思うと、コンピューターに落としていくのが良いのかもしれません。


どなたか簡単で有効な手法を教えていただけないでしょうか。やはり数百本あるヴィデオ(オペラやライブ)もいまあるDVDに落としていってもまたすぐ時代遅れになりそうですし。。。