腰痛


腰痛とお友達になって15年、今回やってきたヤツはいつもとちょっと違っていました。


長い付き合いですと、ちょとした予兆でもそれなりに上手く対処できる事もあって、「だましだまし」というテクニックはかなり有効です。毎日のストレッチや腹筋背筋の強化とともに、「あれ?」と感じたときにはゴッド・ハンドの門を叩けば一回の治療でなんとか持ち直します。


通常腰の痛みは、何か重いものを持ったとか体力的に無理をした、もしくは日々の疲れが徐々にたまったなどの原因がほとんどで、ベテランになると予測可能なのですが、今回のは予兆も大きな原因もなく朝から夕方にかけてアレヨアレヨという間に痛みがひどくなっていきました。しかもこれまでとは場所も痛みの質も微妙に違います。


頼みの綱のゴッド・ハンドの中国整体に数回通っても持ち直さず、お得意様にお伺いした治療も二箇所、以前に通って有効だった治療院も尋ね、挙句は親戚紹介のちょっと胡散臭い治療で痛みはさらに増してしまって万事休すの状態でした。少々の痛みは我慢できても仕事に集中できないほどになるとさすがに困ります。


で、
もしかしたらと、5年程前にしばらく通い、その後あまり効かなくなってしまっていた針治療(針治療だけで数ヶ所の経験があります)に藁をもつかむ思い出再訪してみました。


ダメかもしれない・・・・の思いながら、ともかくも、と週に三回ほども通いつづけるうちに少しづつ少しづつ回復してきました。


人間の体というのは不思議なものです。腰痛に決め手となるような治療というのは人によって様々で、「合う合わない」が必ずあります。決め手になるのがなになのかはっきりとつかめないのです。腰痛を体験した人は、劇的な効果のあった治療には全幅の信頼おくのは当然で、「絶対ココ!」「この人の一押しで完璧に回復した」と超お奨めを教えてくださる方がたくさんいるのですが、それがすべての方の腰痛に必ず有効であることはまずありません。


私自身「絶対ココ」という治療をしてくださる方がこれまで何人かいたのですが、それにしても途中で効かなくなってしまったり、腰痛の種類によっても治療方法をかえなくては効かない事が度々ありました。ベテランになればなるほど腰痛との付き合いが深くなればなるほど「絶対」はありえないことがわかってくるのです。



痛めてから三ヶ月、未だ完治には程遠いのです、集中力が途切れる水準からはなんとか脱却しました。回復の先が見えてきただけで明るい気持になれるのがなにより嬉しいのです。もうチョイです。