お大尽

clementia2005-07-29



店にある掛け軸 岡本一平「再会の悦び」は昔お得意様に頂戴したものです。


祖父の話では、昭和初期の頃、地元のお大尽何人かが集まって岡本一平氏を浜松に招き、逗留させて何枚もの絵を書かせたときの一枚であるのだそうです。注文をして書くのではなくて、地元に滞在させ何枚も書かせるというのがいかにも昔のお大尽のなせる仕業です。


同じ仲間のほかのお遊びでは、地元に登り窯を作り、有田から陶芸家を招き滞在させて、何枚もの皿を焼かせたこともあったのだと聞きます。商売ではなくてあくまでお遊びでというのがやっぱりお大尽ならではです。遊びの域も半端でないからお大尽と呼ばれるのですね。