防災訓練


東京の地震の直後、毎年恒例の防災訓練がありました。街中中心部に住む十数ヶ町 1000人くらいが日曜日の早朝に集まります。


過疎化が進み住む人が少なくなっている町の中心部ですが、親子何代も商売をしているウチも多いですし、小学校中学の先輩後輩、お祭りや自治会活動などなどなにかと横の繋がりが強くて、郊外の住宅地に比べると遥かに密接な濃い繋がりがあります。名前は知らなくても屋号で呼び合ったり、小学校以来あだ名で呼んでいるような連中ですから、防災消化訓練の緊張感というよりは町内対抗の軽口の叩きあいという様相を呈していて、適度にダラダラしているのがいかにも下町らしい雰囲気です。こういう長い付き合いの仲間を回りに持っているほうが、いざという時には助けになるような気がするものです。


とはいえ、東海地震が叫ばれてからもう20数年(30数年?)が経ち、毎年の訓練も各町内一台の消化ポンプの点検のためにやっている感じで、召集をするほうも緊張感を作り上げるのが難しいのが現状です。訓練に参加しても、阪神大震災中越地震とは気持が結びつかないこのごろ、そういうときに災害はやってくるのかもしれませんね。