カレーライス

休日に突然カツカレーが食べたくなりました。


学生時代、ご多分に漏れずカレーにはずいぶんお世話になりました。当時カツカレーはカツが乗っているだけで私には豪華なご馳走、めったに食べられるシロモンではありませんでした。



カレーはよく郷愁とともに語られます。


母の作ったカレーが世界で一番美味い。
蕎麦屋のカレーってのが美味いんだ。
ジャガイモとにんじんがごろごろ入っているカレーが一番好きだ。


どちらかというと皆「思い出」の範疇に入る味わいです。



料理人としていつも料理を冷静に判断しようという心がけていることが災いして、残念ながら私には「思い出」や「郷愁」で味わいを語ることができません。


幼い頃、母親の作ったカレーよりも、やっぱり一流の洋食屋さんで食べるカレーのほうが遥かに美味しいと思いますし、蕎麦屋のカレーよりはちゃんとしたインド料理屋さんのスピニッチ・マトンやキーマのほうが好きですし、たとえインスタントでも、ジャガイモやにんじんがごろごろしているカレーよりは、玉ねぎを時間をかけて炒め、上質な牛肉だけをちゃんと煮込んだカレーのほうが美味しいと思うのです。


なんと味気ないヤツなんだぁ。。。