バットマン・ビギンズ

あの「メメント」「インソニアム」の監督、クリストファー・ノーランが描く「バットマン」なら見逃すわけにはいきません。


期待通り、いえ期待以上の素晴らしい映画でした。ティム・バートンバットマン2作と肩を並べる秀作です。



私の子供のころのバットマンの印象と言うのはスーパーマンや、その後の日本のヒーローに比べて何か「怖いもの」「恐ろしいもの」を含むヒーローでありました。この映画ではバットマン誕生の秘密や、悪に立ち向かうヒーローが悪に対して「恐ろしさ」を植え込む存在であることも丁寧に描かれています。


主演のクリスチャン・ベイルは、スピルバーグの「太陽の帝国」の演技を一人で担った名子役のあの坊やであったことをしってビックリしました。ほかにも珍しい悪役のリーアム・ニーソン、あのルトガー・ハウワー、イメージとは違ってもちゃんと役をモノにしてしまうモーガン・フリーマン、まさにはまっているマイケル・ケイン、極めつけはどんな役をやっても印象に残るけど正義感のある警官だけは?・・・と思っていたのにやっぱり素晴らしいゲーリー・オールドマン。超豪華俳優人がこけることなく映画の中にちゃんと溶け込んでノーランのイメージするバットマンが出来上がっていました。



この後続くスピルバーグ宇宙戦争」、ルーカス「スター・ウオーズ」に絶対ひけをとらないはず、と勝手に確信しちゃいます。