両替

すでに掲示板に愚痴をタラタラ書いたのですが、お話は銀行の両替です。


銀行に両替機ができる以前、窓口で両替をするには住所氏名を書き、もってきたお金と両替してもらうお金の枚数を細かく書く作業を強いられていました。本当かどうか知りませんが、顧客の作業を面倒にすることで、定数料料金の入らない両替の手続きをさせないような仕組みである・・・と聞いた事がありました。


なぁぁんて憎まれ口を言いたくなってしまうのは、昨日の銀行でのやりとりがあったからです。


その銀行には新札専用の両替機が置いてあって、お客様のお釣りにはなるべく新札を使いたいと思っている私は月に何回か両替に訪れていたのです。昨日はたまたま一円玉と五円玉の両替も必要でしたので、窓口に向かいました。その銀行の両替機には一円五円の両替機能はついていないのです。




紙に住所氏名、両替金額を書き込んで「一円玉と五円玉を2本づつ両替してください」と千円札を差し出しました。


窓口の女性は「申し訳ありません。100枚以上の硬貨の両替は有料になりますがよろしいですか?」


一円五円の両替を有料なんてもったいないと「んじゃ、一円五円一本づつの100枚で結構ですよ」と新たに500円玉を差し出し、記入用紙も新しく書き直しました。手元には500円玉一枚と100円玉一枚しか硬貨はなかったのです。


と、すると
窓口の女性は「これですと、100枚以上になりますのでやはり有料になります」


つまり、「一円五円一本づつの100枚」にお釣りの200円(100円玉2枚)で102枚になるので有料となるわけです。200円はお釣りではなくて両替なのですね。



一円玉150枚150円の両替にも手数料(たぶん100円)がかかる・・・・というのはニュースなどで理解していても自分の目の前に突きつけられなくては実感がわかないものです。手数料といったって両替機でやれば無料だからいいや、と思っていた私にも一円は重くのしかかってきました。となると、「やっぱ変ジャン、100円ちょっとの両替に100円かかるって」と怒りに燃えてしまいます。


「もう結構です」と両替を止めてしまいました。


冷静に考えれば、500円玉を100円5枚に両替してから「一円五円一本づつの100枚」を何度でも繰り返せばいいことなのですが、考えてみるとその繰り返し自体が銀行の作業を煩雑にするわけで、無料にするほうが手間はかかるのです。顧客の手間ももちろんかかります。




顧客の手間やサービスを簡略にし、サービスを請け負うことで客の入店率を高くしているコンビニや宅配便などの考え方と、人件費、手間のかかるものには一律に手数料料金を掛けようとして顧客の足を遠のかせている銀行とは正反対です。今の厳しい時代、客を獲得するためにサービスを充実させようと必死になっている小売店の取り組みを銀行は知っているのでしょうか?



「一円に泣く時代はきっとやってくるぞ」とブツブツいいながら銀行を後にしました。