焼尻の子羊

北海道焼尻島(ヤギシリトウ)の子羊が入ってきました。半頭分だけです。


もう10年以上前から欲しい欲しいと思っていて、焼尻の町営牧場に電話もしたりしていたのですが、何しろ親羊がわずか100数十頭いるだけと聞きます。出荷されるのは東京の高級フレンチの一部に限定されているものうなずけます。一年以上前から何とかなりそうな食材屋さんに「入ったら必ず頂戴ね」とお願いをしていたのでしたが忘れた頃にやってきました。


身質は白っぽいピンク。初夏に限定して出荷されるらしく、お母さんのおっぱいだけを飲んでいるのでしょう、いわゆる羊の匂いは全くしません。中には羽幌町長の名前で「認定証」まで添えられています。


まずは定番、タイムの香りでローストしてみました。骨とスジで濃いスープをとってソースにします。細かい赤みもミンチにしてハンバーグのように形成しました。フランスのプレ・サレに似ているというのがうなずけます。肉に味わいがあるのにあっさり、ミルキーです。


原価計算をするとクラクラしそうなので、目をつぶって料理します。召し上がれる方は極わずか、当たったら「ラッキー!」と思ってください。