地方の悲しさ

夕方5〜6時くらいには各TVで地方局の情報番組があります。時間帯が時間帯だけに料理レシピや美味しい店情報なども必ず見られるのですが、そのレベルが押しなべてお粗末です。


先日「基本料理シリーズ」と題して「エビフライ」を取り上げていました。まっ、普通のエビフライです。見ていると海老の皮を剥き、包丁目を入れて腰を折る・・・・通常通りです。次に塩コショウをして小麦粉を付け・・・・と思ったら、塩コショウを振らずにいきなり小麦粉、パン粉を付けています。


画面を見ながら「オイオイ、下味なしかよ!」と思わずツッコミを入れたくなります。出来上がったエビフライを食べる女性も「美味しいぃぃぃ」<わけないジャン下味がついてなけりゃ。


まさかねぇ。。。と思ってサイトでの同じ料理の紹介にも塩コショウはしていません。少量の塩コショウくらい・・・と思ったら大間違いです。下味のついていないフライはエビフライでもとんかつでも、ソースがどれほど美味しくても素材の味が頼りなくて台無しです。


作っておられる方が「俺のフライはこの味なのだ」と言われれば、「そうですか」としか言いようがありませんが、これまで何回か同じコーナーで素人臭い作業を見ているだけにあまり信用できません。いつだったか菜の花のパスタでも、生の菜の花を炒めてパスタと和えていました。イタリアンの経験があれば、菜の花や春キャベツなんかはパスタと一緒に茹でるのが当たり前だと思うのですが、そういう料理方法もありなのでしょうか。


とにかく一事が万事で、プロの料理人のプロとしての凄みが感じられないのは悲しい気がします。地方の悲しさなんでしょうか?こういうレベルに疑問を感じないTV局と視聴者。