鳥肌

4月20日に紹介した地元花の舞酒造の「全国新酒鑑評会出品酒 荒走りうすにごり」は、いただいた分があっという間になくなってしまいました。「すみません、もう少しあればありがたいのですが」とお電話でお願いすると、土田杜氏自らが四合瓶数本を抱えて持ってきてくださいました。


近年の鑑評会の傾向やら他の蔵の情勢、酵母のお話などお伺いしてつつ、「そういえば土田さん、変なお酒があるんですが、どう感じられるか感想をお伺いしたいです」と新潟「村祐 雅」を飲んでいただきました。


注目のお酒でも紹介をした、淡麗辛口しか認められない方には絶対におだしできないお酒です。これまでの日本酒の甘さとは甘味の種類が違い、その甘味と酸とのバランスが絶妙なのです。目隠しで飲めば、お米から造られとは思えないような日本酒です。このお酒をお出しして、認められる舌をもっているかどうかは、ある意味日本酒の理解の幅を計る試金石と言ってもいいかもしれないと私は思い始めています。


土田さんにはどういう仕組みでこんなお酒が仕上がるのかをお尋ねしたい気持があったのですが、一口飲んで「うわっ、なんですかこれは。鳥肌が立ちましたよ」と。


さすが!
という言葉さえ失礼です。プロはやっぱりわかるのですねぇ、何かきらめくものを。