出会い

サイトをリニューアルしました。とはいっても、昨年夏の時のように全面的な改装ではなくて、傍目にはちょっとした変化のように見えるでしょう。ところが、私にとっては画期的なリニューアルなのでありました。



「整理されていない情報はただのゴミである」というのは肝に銘じている言葉なのでありますが、これまでの弁いちサイトは残念ながらただの大きなゴミの塊でした。整理しようにも時間がない、整理の形を作りたくてもサイトデザインの知識がない。基本的にワープロをちょっと打つことが出来る程度のPCの能力しかない私には、どう転んでもきれいにまとまったサイトを自力で作り上げるのは無理な相談でした。以前のリニューアルでその辺も・・・とは思ったのですが、予算の関係と、意思疎通の不備が原因で計画は頓挫していたのです。


ホームページデザイン会社なるものに相談すると、見積もり金額は「うそっ!」と叫びたくなるほどのもの。デザインだけでなく、管理までしてもらおうと思うと、月々の経費も「あちゃーー」と嘆きたくな見積もりでした。



そんな時、頻繁に立ち寄らせていただいているある個人サイトで紹介していただいて、あるお馴染みさんのサイトにも興味を持つようになりました。「二人は気が合うと思ったのよぉ」というちょっとした言葉掛けをいただいたおかげで知ったサイトは、料理のことに溢れていました。この方、基本的にはかなりの料理上手の主婦ながら、東京の超有名料理店のサイトもデザインするような才媛です。


私のサイトの面倒も見ていただけないだろうか?・・・・という不躾なmailをお送りすると、すんなりとお受けしてくださいました。もちろん遠く離れた場所ですので、お会いすることもなくmailのやり取りだけです。


これが大正解でした。始めからこの方のサイトを拝見して、このセンスとまとまり具合から見て間違いないとは思ったのですが、こちらかの提案にはあっという間に返事が返ってくる。現在のサイトの不備な点を的確に見抜いてくださる。地味な作業を厭わない。シンプルで使いやすいデザインと機能を次々と提案してくださる。サイトデザインの高い能力はもちろんのこと、なにより「食」に対する見識の高さが素人の域をはるかに越えています。


巷に溢れているただ洒落たデザインができるだけのデザイナーでは、料理店のサイトがどうあるべきか、この料理人この主人がサイトで訴えたいことは何かということを汲み取ることが出来ません。料理店と料理人の気持を知り、食に対して並々ならない好奇心を持っておられることがどれほどサイトデザインに大きな力をもつか。


期待した以上に素晴らしい仕事、速い作業であっという間にリニューアルは進行しました。


で、
リニューアルしたサイトは、日記が書きやすい、見やすい、写真が載せやすい、検索がしやすい、決定的に過去ログがまとまっている、お酒ページがわかりやすい、過去履歴が作りやすい、初めて訪れた方に店の内容が理解しやすい・・・・などなど、私の欲求を120%満たしてくれるものでした。ちょっとした出会いから得たものは大きな知的財産でした。


後は中身の充実、こればっかりは板前の器以上物は期待しないでいただきたい・・・・というのはこれまでと変わらず。ここんところがねぇ。