恐るべし名古屋
つい先日、車で街中を走っていると、新しく造成されつつある町並みに「コメダ珈琲店」と書かれた看板が見えました。
「新しいカフェかなぁ」
「ドトールみたいな奴?」
「ちょっとファミレスっぽい外観だけど」
と、
よく立ち寄る掲示板にたまたま「コメダ珈琲店」紹介されていました。名古屋を中心に愛知県では有名な喫茶店であったのですね。
つい最近喫茶店の激減のお話をしたばかりだったのに、孤高の名古屋の喫茶店文化がいよいよこの地に到来のようです。名古屋の喫茶店のモーニング・セットのテンコモリ・サービスの凄さは噂に聞いていたのですが、「コメダ珈琲店」をきっかけに知った名古屋近郊の喫茶店のサービス合戦や珍品メニューの面白さに圧倒されることになりました。
たとえば、
350円のモーニング・コーヒーに菓子パンが食べ放題でついてくる。
同じく、モーニング・コーヒーに名古屋の定番ゆで卵と自家製のドーナッツ、豆菓子がついてくる。
350円のコーヒーに30円足すとティラミスがついてくる(二時以降らしいけど)(30円ですよ、30円)
コーヒーについてくるおまけ合戦の凄さに驚いていると、そのおまけ(マドレーヌや豆菓子)の多くはどうやらコーヒーなどを卸している会社がサービスとしてタダで提供している場合が多いらしいということ。
「カレー・モーニング」と言うのがあって。一枚一枚丁寧に焼き上げたチャパティにチキン、野菜、エビなど全6種類の中から選べる本格的なインドカレー、サラダ、ヨーグルト、ドリンクが付く豪華なセットで480円。
などなど枚挙に暇がありません。
で、さらにやってきた「コメダ珈琲店」にもありました強力メニューが。
その名も「シロノワール」(ピノ・ノワールではありません)
http://homepage2.nifty.com/kissaten/sironowall.htm
熱々のデニュッシュパンの上に冷たいソフトクリームが盛られているのだそうで、“食べているうちにデニュッシュパンの熱でソフトクリームが溶けてグチャグチャになてくる。見かけは最悪だが、それを口いっぱいに頬張ると、パンの熱さとクリームの冷たさが混ざり合って、「どえりゃぁうみゃぁ!」味となって口の中で広がる”と紹介されています。
名古屋地元の小さな喫茶店のオリジナルメーニュではなくて、他県にも展開しようと言う大店舗のメニューとして堂々と表看板をはっているのです。
東京で流行っていたカフェを意識したお洒落な店というのがコンセプトだった店が、いつの間にか「どえりゃあいろんなモンが付いてくるで、行ってみやぁ」と、口コミで評判が広がり、今ではオバチャンたちのパラダイス状態になるという名古屋、素晴らし過ぎます。
こまっしゃくれた「お洒落」ばかり意識したコンセプト系のカフェなんて東京モンの財布だけを侵食していればいいのです。田舎町には田舎町のやり方が。見習わせていただきましょう名古屋。
まずはコメダ珈琲へ。