昔からおばあちゃん

昔近所に住んでおられたおばあちゃまが亡くなりました。92歳。


いつも気品のある方であったのですが、私が物心ついたころにはすでにおばあちゃんであったのです。決しておばさんではなくて、○○さんチのおばあちゃんしたが、逆算してみると、私がおばあちゃんと思ったころ、彼女は40代後半くらいなのです。幼子にはある程度の大人は皆、おじさんおばさんか、おじいさんおばあさんと感じるのでしょうが、おばあちゃんと思われた年齢を私がもう超えようとしていることに驚きます。小さな子供から見ると私はすでにおじさんからおじいさんに移り変わる時期なのかもしれないということに気づくと愕然とします。


私なんぞ誰もが認める老け顔で、お客様が贔屓目に見てくださっても、実際年齢より年上と想像するくらいですから、すでに若く見られないことには慣れてしまっているのです。それにしても「おじいさん」というのにはかなり抵抗があります。


「なぁんだ、親方てっきり先輩かと思ってたら、年下なんだぁ」
と恰幅のいい年配の社長さんに言われたり
「親方いくつ?還暦はまだだよねぇ」
と聞かれたり
全く凹んじゃいます。


商売的には貫禄があるとも見えておいしいんでしょうが。