風にふかれて

鹿児島は甑島芋焼酎「百合」は昨年一番のメッケモンでありました。


芋焼酎は“百合”しか置いていません」と豪語してもいいのではないかと思うほど素晴らしいのです。これまでも「がらるっど」や「宝山 芋麹全量」「桜井古酒」など、「これこそ定番」と、個人的にはとても気に入った芋焼酎はありました。それぞれに個性があって、個性を楽しめるいい焼酎ばかりでありことは間違いないのですが、飲んでいただいたすべての方に「美味い!」と言わせることは至難の業でした。ところが、「百合」はほとんど方が銘柄を御存知ないのに「それほど薦めるなら」と飲んでいただいた100%(これまでのところ)が「美味い!」とおっしゃるのです。


嗜好品であるお酒は好みが様々で、どれほど評判の高いお酒でも、私が「絶品だ」評価していても、「たいしたことない」「言うほどではない」といわれること度々で、「絶品」「最上」はあくまで好みの問題であると肝に銘じているのですが、「百合」は例外でした(今のところです、あくまで)



料理王国」正月号が焼酎、日本酒の特集でした。対談記事の中にある女性が「芋焼酎は“六代目百合”に始まって“六代目百合”に終わる」と言っていて、「“六代目百合”?別にまだ“百合”に近い名前の銘柄があるのかな?魔王に対する大魔王みたいなもんかぁ?」と思っていたのでした。焼酎の銘柄は山ほどありますから。「ラベルが変わるから」と入荷が遅れていた百合焼酎、新年が明けて送られてきた「百合」はラベルが変わって「六代目百合」となっているではありませんか。前触れもなくメイン焼酎の名前自体が変わってしまうというアバウトさもまたご愛嬌に感じられます。


同じ便で一年に一回だけ配布される原酒「風にふかれて」も入ってきました。アルコール度40%。濃厚な味わいが水割りやロックさえ拒んでいるかのような凄みがあります。酒屋さんに相談すると冷凍庫に入れてキンキンにして生(キ)のままで出すのがよいのでは・・・・と。焼酎ラインアップにもう一つの面白みが出来ました。


これだけ言っておくと「たいしたことない。俺のお奨め○○のほうが素晴らしい」という方が出てくるかも??