プレゼント

そうすぐクリスマスです。プレゼントの用意はできたでしょうか?


考えてみると、日本人でクリスマスにプレゼントをするのは、親から子供達へ、恋人同士、夫婦同士・・・・くらいなのでしょうか?友人同士でプレゼントを交換するのはパーティーの企画でしょうし、夫婦同士も年月が経つと誕生日ほどには重要視されなくなってくるもので、日本中がプレゼントを交換し合うわけではないのですね。


銀行で眺めた女性誌の「クリスマス彼へのおねだりリスト」には4-5万は当たり前、有名ブランドのバックから時計がずらずら並んでいました。一方先日TVで見た街角インタービューでは、若い男性に欲しいものを尋ねると、「財布」「マフラー」「セーター」「時計(ブライトニング、フランクミューラーではない普通の)」等具合で1-3万見当かと思ってしまうのは男性側のひがみです、きっと。


クリスマスだけでなく、贈り物、プレゼントのたぐいというのは難しいものです。相手のことを思いやり、代償を全く期待しないプレゼントだとしても、もらう相手は大なり小なりの違いはあっても、いただいた相手にお礼の言葉だけでは済まないケースが多くあります。お隣からいただいたお総菜や到来モノにもお返しの気遣いは欲しいでしょうし、日本歯科医師連合会の橋本派への一億円は大きな見返りを期待してのプレゼントであったはずです。さらに女性への光るモノやマンションのプレゼントなんていったら下心(?)を考えればいただくかどうかだって迷うでしょうね。


この仕事をしているとお客様からのありがたいプレゼントをいただくこともあります。入手の難しいお酒や稀少な食材、高価なスタジアムジャンパーや開発したばかりのコンピュータソフトまで頂戴したこともあります。そのほとんどは見返りを期待した品物ではないのですが、本来ならこちらがしなくてはいけない心遣いをしていただくと、気持ちばかりのお返しもどんな風にしたらよいものやら考えあぐねることしばしばです。そう、いただくことは、お気持ちを考えると涙が出るほど嬉しいことが多いのですが、ずぼらな私にはお返しの難しさが肩に重くのしかかることがあります。いただいたことの嬉しさを伝え、負担にならない程度のお返し・・・・これまでどれほど失礼をしでかしてきたかと思うと冷汗が出ます。送ることも難しければ、いただくことも難しいものですね。でも日本人のお互いを思う心遣いというのも大切にしなくてはいけないことなのだと思うのです。