席違い

近頃では映画のほとんどは自宅から三分のところにあるシネマ・コンプレッククスで観ます。昔の映画館に比べると席はゆったりしているし、何本もの映画が選べる。なにしろ座席指定というのがありがたいのです。


但し、予告編が始まってしまうと座席番号は暗くて見えにくくなってしまいます。


先日「笑の大学」を観ていたときのこと。上映が開始されてから入ってきたカップルが、席を探しつつ私達のところへやってきました。


「I-15、16なんですがぁぁ」とそのカップ
「えっ?ここはI-17、18ですよ。お隣ですねぇ」と見るとそこにはすでに別のカップルが陣取っています。
私達、そのカップル、先に陣取っていたカップル全員でごそごそと暗い中チケットの半券を見比べます。
「あっ、俺達L-17、18じゃん。スミマセン」と、先に座っていたカップルが間違いに気づいて席を移動しました。


ほぼ満席の暗い館内、せっかくのファーストシーンは台無しです。ファーストシーンを見逃すと、映画の1/3を欠かしたような気がしてしまう私は、「もう!席くらいちゃんと確認しろよな!」と内心プリプリでした。


で、
翌日、めずらしく日本映画の連チャンで同じシネコンへ「隠し剣 鬼の爪」を観に出かけました。その日は月曜日で席は比較的空いています。


今日は席違いはないよな・・・と、ゆったり開いている席を眺めつつ予告編が始まりました。同じ日本映画だと予告編も同じようなものを集めてあるもんです。


昨日と同じ・・・・とぼんやり観ていると・・・・「笑の大学」です。「うんうん、久々の日本映画の力作だったなぁ」と、本編の「隠し剣 鬼の爪」の始まりを待っていると・・・・


あれ?そのまま「笑の大学」の本編??予告編じゃないの??昨日見たやつ???


なんと映画会場を間違って入場していたのです。「隠し剣 鬼の爪」はお向かいの会場。シネコンならではの大間違い、コソコソ連れ合いと席を立って一番違いのお向かいの会場へ入りなおしました。


恥ずかしいったらありゃしません。席違いどころか会場違い。同じ時間帯、向い同士の会場だったのです。モギリのおねーちゃんが気づけよな!(と、自分のぼんやりを人のせいにします)


おかげで見損なった「笑の大学」のファーストシーンは見られましたが、「隠し剣 鬼の爪」のファーストシーンは見損ないました。


全くぅぅぅ