蜜豆〜お薄

今年もデザートに蜜豆を作って見ました。


昔は単純に豆寒。寒天と赤豌豆に黒蜜をかけただけのシンプルだけど美味しいを目指したのですが、この地ではどうも受けが悪くてなかなか認めてもらえませんでした。シンプルすぎるのはダメみたいですね。


で、昨年は焙じ茶の寒天、干し無花果やプルーンなどの干し果物をワインで戻したもの、自家製のギュウヒ、北海道小豆の粒餡に杏酒風味のシロップなんていう風にしたのですが、これは少しは受けたようでした。


さらに今年は凍頂烏龍茶の寒天と抹茶の寒天、桃を赤ワインで煮たコンポート、巨峰をクレームドカシスで煮たコンポート、白玉、赤豌豆に黒蜜でまとめてみました。さらにもうちょっと受けがいいようですが、まだまだ定番とまではいきません。


というわけで、寒天寄せにするための抹茶を切らしてしまったので、いつものお茶屋さんへ買いに出かけると、ご主人が「まっ、一服どうぞ」とお薄(薄茶)を点ててくださいました。小ぶりの落雁を含み、お薄を頂戴すると、あわただしく仕事をしていた気持ちが和み、気持ちがすっと落ち着く感じがします。抹茶というのは不思議な効用があります。


お茶系をどれも好きで、紅茶もそれなり、中国茶もそれなりに用意してあって、今度はちゃんとしたエスプレッソマシンが欲しいななどと思っていたのですが、抹茶を日常的のいただくことのほうがエスプレッソよりさらに気持ちが良さそうです。


二十代の頃、3-4年お茶のお稽古に通っていたのですが、仕事に追われて続けられなくなってしまいました。お茶は引退後にきっと真剣に取り組みたいものの一つです。・・・・なんて言ってないで、今すぐにでも時間を見つけてお稽古に通えばいいのですが。