不良の音楽

東京高等学校の始業式に175R(イナゴライダー)のシークレット(?)コンサートがあったのだそうです。当然生徒たちは大喜び。「世界で一番いい学校です」と叫んでいました。


ロックが不良の音楽でなくなったのですね。


私達の時代はロックは不良の音楽。エレキギターを買いたいといっただけで、「ウチの子は不良の仲間入りをするのか」と親は心配になった時代でした。ほんの少し前だって、TVなどでロックグループのメンバーが「案外真面目でイイヤツ」というの以外な反応だったような気がするのですが、今ではロック=不良の認識は完璧になくなりました。


大学の卒業式の後にロックグループを呼ぶことは珍しくはなくなってきました。私の大学の学部卒業後はマルイ社長(卒業生)(当時は飛ぶ鳥落とす勢いでした)の講演でした。その何年か後のゲストがかまやつひろし(コンサート)で「世の中変わった」と感慨深かったものだったのですが。。。それさえもう15〜20年前のお話です。


考えてみたら175Rを呼んだ校長の世代(60代)はエルヴィス・プレスリーの時代であったわけですし、50代だってビートルズの時代なのです。年寄りの音楽の話題が歌謡曲・・・・なんて考えてしまうのは大間違いです。175Rに熱狂する若者に「俺たちはこの原型になる音楽と育ってきたんだ」という自負みたいなものがあってもおかしくはありません。


20数年前、大学のフルバンドに所属していたとき、女子高校に呼ばれてコンサート(授業の一環)をしたことがありました。当時は「女子高生にジャズ?」と不思議な感覚でしたが、きっと先生の中にファンがいたのでしょうねぇ。それから遥かに時代が過ぎて「スウィング・ガールズ」なんて映画が公開されようと言うのですから、やっぱり時代は変わったのですね。