ウチのサラダ
ずっと昔、「ナポリタンとペペロンチーニ」というお話をさせていただいたことがありました。(リンクがうまくできないので1999.07.27の日記をさかのぼってください)
そのときお話した娘さんの弟のお話。
料理好きのおとうさんとおかあさんを持つ彼、中学校の料理実習で「ウチのサラダ」という課題をもらいました。生徒個々の家のサラダをご披露して班ごとに作ってみるという実習の時間です。
彼のおかあさんは中学生でも簡単にできる、ご家族定番のレタスだけのシンプルサラダを息子に伝授しました。レタスだけとはいっても、ドレッシングはちゃんと仕事をしたものです。
何しろこのご家族、市販のドレッシングは買ったことがないというお宅、シーザーサラダだって、ロメインレタスを買ってきて、アンチョビ、グリエールチーズ、卵黄、EX.ヴァージンオイルでドレッシングを作るのがごく当たり前なのです。
学校から帰ってきた彼、「おかあさん、もっと普通のサラダ教えてくれないから恥ずかしかったよぉ」とおかあさんに怒り散らしました。
聞くと、ほとんど生徒がレタスにトマト、胡瓜、ゆで卵にマヨネーズか市販のドレッシングで、レタスだけというサラダは貧弱で貧乏くさく見られたのだというのです。
「ナポリタンって何?」事件からちっとも進歩しない両親に頭を抱える子供たちです。
もっとも5年前にペペロンチーニを知らなかった子供たちだって、今のご時世なら皆知っているかもしれませんね。