いろんな間違い

無農薬、有機栽培だからといって野菜が必ずしも美味しいわけではない。


地物だからといってすべての野菜が新鮮なわけでもない。美味しいわけでもない。


地物の魚が一番美味しいわけではない。


漁港が近いから地物の魚が食べられるわけではない。


海に近いというだけですべての魚が新鮮なわけではない。


地酒と地元の料理が必ずしも相性がいいわけでもない。


旅行にでかけたらその地の地酒が一番おいしいわけではない。


日本酒は純米に限るわけではない。


アルコール添加した日本酒がすべて不味いわけではない。


寒冷な地のお酒が美味しくて、温暖な地のお酒が不味いわけではない。○○県のお酒だから美味しいということはない。


ビオで作られたワインがすべて正しいわけではない。ビオだから美味しいわけではない。


ノンフィルターだからといってワインが美味しいわけはない。


日本料理にワインが合うわけがないということはない。


熟成が充分でないワインやお手頃な値段のワインの「充分美味しい」はあくまで「充分」でしかない。


吟醸酒が美味しくて本醸造酒のほうが劣るわけではない。


吟醸酒はそれだけで美味しくて、料理には合わないということはない。


美味しいお酒を先に飲んで、酔ってしまえば不味いお酒で充分ということはない。


同じく、安いお酒から高いお酒へ移行したほうが盛り上がるわけではない。


高いお酒は美味しくて当たり前ということはない。


安くて美味しいお酒が正しいということもない。


一生懸命仕事をしている料理人の料理がみな美味しいわけではない。


「こだわり」を標ぼうする料理店がすべてにこだわっているわけではない。


「こだわる」から美味しいわけではない。


料理人だから舌の感感覚がぬきんでているわけではない。


料理人だから美味しいものを知っているわけではない。


塩とか水とかのこだわりは多くの場合まさしく「こだわり」(どうでもいいことに拘泥する)であることが少なくない。


メディアなどで言うこだわりは、作る側のの自己満足と食べる側の精神的付加価値であること少なくない。


一言多い料理人の言うことは話半分で聞いたほうがいい。