焼酎好き


各種の焼酎を集め始めたのはたしか7-8年位前からです。


芋焼酎森伊蔵やら村尾やら伊佐美やら、味もよく理解できないのでとりあえずお有名どころを取り揃えたりしていたのですが、ほんの1〜2年位前まではだれも焼酎の注文などしてくれませんでした。


伊蔵も伊佐美も一年に一本売れなかったのです。


桜井古酒や佐藤なども「いいですよぉ」「美味しいですよぉ」とお奨めをしても、ほとんどだれも理解してくれませんでした。いい焼酎なのになんで売れないんだろう?・・・・という時代が長く続きました。


ところが田舎町にもやってきた焼酎ブーム。全く動きがなかった芋焼酎があっという間に売れ、「ええ!伊蔵あるのぉ?」「桜井は手に入らないんだよねぇ」・・・・・と。


こういう方々は今までどこにいたんでしょう。ブームにのった付け焼刃のファンというだけ?それとも私ン処に縁がなかっただけ?


女性でも普通に最初から焼酎で始める方も出てきました。


とりあえず薄めにお湯割にしたものを横に置いておく「格好だけファン」から、様々なものを飲み比べて講釈をのたまう「講釈ファン」まで様々で、以前のワインブームを思い出します。


それでも冷静に見ていると、芋焼酎を飲んでシミジミ「美味いなぁ」と歓に耐えないような焼酎ファンは少数派のような気がします。


体にいいからとか、翌日が楽だからとか、皆が美味しいって言うからとかいう方は多くても、心底美味しいからという言葉を聞くことは少ないのが現実です。


ワインブームが過ぎて本当のファンがちゃんと残ったように、焼酎もブームが去って地に足のついたファンだけが残ってくれれば今のようなおかしなプレミア価格や品薄状態も解消されるかもしれません。


早く去れ焼酎ブーム。