ライブ
「ウィーン・フィルのCDを買うよりも、チャンスがあるなら地方の交響楽団でも、ライブの方が感動を与えてくれる」という名言をはいた友人がいました。
確かに音楽はライブで聴く時、録音では得られない新鮮な興奮を与えてくれます。
もうライブハウスで音楽を聴かなくなってどれくらい経ったでしょう。東京で生活していれば、世界中のビックアーティストのライブに触れる機会が溢れるほどあるのですが、地方都市、しかも今の仕事の忙しさではそういう機会は極めて少ないのが現実です。
で、
たまたま先日取り上げたchieさんのライブが「ブルーノート名古屋」であって、いそいそと出かけてきました。
始めて見るchieさんは予想以上にチャーミングで、一曲目から一気に歌声に惹きこまれました。彼女の持つ雰囲気はこじんまりしたライブハウスでなければ感じることができないことが改めて理解できます。
さらに競演のセルソ・フォンセカが素晴らしい。あまりにも素晴らしい。
フォンセカがギターを2小節弾いただけで、背筋がゾゾゾとし、感動が溢れてきました。
テクニックがあるとか、コード進行がどうとか、歌っているとかというレベルのお話ではなくて、「血」が違います。我々がどうひっくり返ってもまねができないサンバとボサノバの血が流れています。
CDではchieさんを引き立てるためにサポートに徹していても、ライブで触れればどうやってもその実力が見えてきます。
これだからライブでなくてはならないのです。録音ではわからない凄まじい音楽をライブでは体験することができます。
幸せな時間をもらいました、chie&セルソ・フォンセカ。