皿洗い


ただ単純に忙しかっただけでサイトを更新ができませんでした。一週間に1〜2回といのは久しぶりかもしれません。


普段日記をチマチマ書いているのは、大概仕入れから戻ってスタッフが出勤するまでの小一時間の間です。休憩時間は昼寝をしなければ体が持ちませんし、ちょっと仕事に追われると調理場の電気を消すのが深夜12時過ぎ。仕事の後にモノをかく元気は残っていません。


考えてみると危うい時間のやりくりで更新をしているのだな、と、忙しいときには改めて思います。自分だけのために使う時間がいかに少ないか・・・・生活にゆとりのないのは困りもんです。


というわけで、仕事がバタバタしている中、仕出しで使ったお弁当箱が80個ほど戻ってきました。洗い上げをしなくてはなりません。


店には調理の補助や洗い物する女性が2〜3人いてくれるのですが、山積みされたお弁当箱を前にちっとも作業が進んでいません。


要は段取りが悪いのです。


見ていられなくて、というより放っておいたら一時間たっても仕事が終わりそうにありませんので、私が先頭にたってあれこれ指示し始めてしまいました。


皿洗い一つとっても作業を単純化し、きれいにまとめることでいくらでも時間は短縮でき、乱雑でない美しい仕事ができます。


「この作業は○○さんが。余分なことはしないで、ここだけに専念してください」
「この器は三段に重ねてこの位置に置けば後の作業が楽で早いでしょ」
「ふきあげタオルは何枚使ってもいいですから、自分の目の前をきれいに。後できれいにしようとしないで、いつもきれいに」
「ここは右と左を逆に置けば作業が早でしょ」


などなどなどなど、小うるさく、小姑のように、重箱の隅を突っつく繰り返し。


一時間で終わりそうにない仕事は20分で終了しました。


なんにも言わなくても考えながら仕事のできる人は、どんな作業でも手早くきれいに段取りよく仕上げられるのですが、できない人にはひつのことを繰り返し繰り返し説明しなくてはものになりません。


日本の最先端の工場では、コスト削減のために作業の迅速化にあらゆる努力がなされているそうですが、田舎町の小さな小さな料理屋ではそんな作業ひとつをとっても主人の責任です。


こんなことだから儲からないんだな。