耳に残る歌声


Net上のお得意様に教えていただいたchie ”Sabia'”のchieさんの歌声がいつまでも耳に残ります。


CDを購入してからこの1〜2ヶ月、ウオーキングに、事務仕事のBGMに、ウチの子(犬)との公園でののんびりした時間に、気がつけばこのCDをかけています。


圧倒的な歌声でもなく、信じられないようなテクニックでもなく、情緒たっぷりの歌い上げでもないのに心から離れません。


プロデュースも含めバックを支えるセルソ・フォンセカも押し付けがましくなく骨太でいて軽やかです。


これまで全く未知の歌い手で、プロフィールでもアメリカへの7年の滞在の経歴が書いてあるくらいですので、どうしたらこんなに雰囲気のあるポルトガル語を操ってボサノバを歌えるのかわかりません。この気持ちよさはポルトガル語が正確であるかどうか・・・・などという問題は通り越して、やっぱり日本語で歌うより心地いいという思いだけが残ります。ジョアン・ジルベルトの英語がコテコテのブラジル訛りでも心響くのといっしょです。


不思議なことに、ボサノバには世間ではビックヒットではないのに、私的にいつまでも聞いていたいアルバムが多いようです。ソニア・ローザしかり、中村善郎しかり。「ゲッツ〜ジルベルト」よりもこんなアルバムをよく聴きます。


メディアにもてはやされるのとは別の世界で、こういう素晴らしい才能が開花しているのは素晴らしいことです。地道な活動をファンがしっかり支持して息の長い活動をしてもらいたいものです。


気がつくなよ、マス・メディア。