黒糖焼酎その1

clementia2004-05-13



「時代は芋焼酎だ」と言っているあなた、もう取り残されています。遅れてます。


・・・・というのが本当かどうかわかりませんが、メディアでは「黒糖焼酎が弾ける」というのだそうです。


私は弾けても弾けなくても、ブームでも下火でもどうでもよいのですが、お客様に教えていただいた黒糖焼酎には注目しています。


一番初めに黒糖焼酎にであったのは8年ほど前、お客様がお持ちになった「朝日」でした。


写真左のレトロなラベルの朝日をもってこられたお客様は当時、「親方無理を言って悪いけど、僕はこの焼酎だけしかやらないもんだから持ってきてもいい?」とお話になって、月一回最初の生ビールの後、持ち込まれたこの朝日をチビチビ楽しまれ、必ず三合ほどを一人で空けられました。


お湯割りにすると部屋中にあまーーい香りがたちこめます。


その「朝日」、蔵元では若い世代が活躍し始め、若主人が造る「朝日」は真ん中と右の二本です。


昔のレトロなラベルはそれなりに雰囲気をもっていますが、真ん中の初留取りのチョウチョマークのパッケージのセンスのよさはなんでしょう。焼酎の安酒のイメージは全くありません。


左側の飛乃流は味的にもお父様の造る朝日比べて、軽やかで香りが高く、黒糖焼酎の新しい時代を感じさせる味です。


黒糖焼酎は南の島、奄美諸島だけで造られるサトウキビを使った焼酎で、奄美大島をはじめ、徳之島、沖永良部、喜界島など5島27蔵で製造されます。


地元では暑い気候のためか、お湯わりよりは水割りが主流らしいのですが、お客様に教えていただいたクラッシュアイスがよろしいようです。


日本酒を食中酒に料理を楽しまれた後、食後酒に黒糖焼酎をクラッシュアイスに入れたものをゆっくり楽しみながら、ディナーの余韻に浸り会話を楽しむ・・・・そんな飲まれ方が文化を感じますよね。