最上の


世の中にはこんなワインリストもあるのです。


東京 ホテル・オークラのワイン・バーです。


ブルゴーニュの部分を覗いただけでも、妥協なし、名品ぞろい、値段も正当派(?)


「これでもか!」というほどの有名ドメーニュの名畑が並び、オークラクラスのホテルならこれでもずいぶんこなれた値段だなぁ・・・・と思う値段設定なのですが、庶民が眺めれば気軽に頼めるボトルは一本もないほど「0」が並びます。


世の中、右を見ても左を見ても、お手頃安心価格、若くても充分飲めるラインアップに並べるワイン・バー、フレンチレストランが人気をはくしている今、自信を持って隅から隅まで「絶対美味しい」・・・・けど・・・・・「ちゃんと高い」ワインをそろえる店が存在しえるのは、逆になにかスッキリ気持ちいい気がします。


自分自身、どれほどいいワインを手に入れても「この値段じゃぁ誰も飲んでくれないよなぁ」と500円、1000円の値段設定に頭を悩ませ、若い方でも気軽に頼めてお手頃で美味しいボトルも何か置かなくちゃ・・・・とあれこれ試飲を重ねても、結局厳しく言えば値段以上のワインはそうは存在しない現実。


東京 ホテル・オークラという場所柄と客筋でなければありえないワインリストながら、世の中安いお気軽ばかりではないぞ、少々気が大きくなります。


とはいえ、いくらお金に不自由しない方々が頼むとはいっても、それに見合う完璧なサービスと、値段に見合った遜色のない味でなければ納得しません。


私ン処のワインリストの値段設定が、比較するとずっとお手頃なのは、ヨタヨタのサービスと、簡単に揺らいでしまう自信のなさ故・・・・かも?


しかし、眺めるだけも壮観なワインリストであります。