親の顔


「親の顔が見てみたい」というのとはちょっと違うかもしれませんが、親、兄弟の顔から本人を推し量ることがあります。


板前風情がここでで発言すること自体場違いなことかもしれないとしりつつ・・・・イラク自衛隊派遣の是非はおいておいたとしても、イラクで人質になった三人の伝え聞く行動や主張を、つい日本でメディアに現れる親、兄弟に投影しつつ見てしまいます。


良くも悪くもこの親にこの子、この兄弟にこの子。


同じ世代の子を持つ親としては、「子供のしでかしたこと、世間様に申し訳が立ちません」と恥じ入ることはあっても、「人の命が懸かっているんですよ、なんで自衛隊は撤退しないんですか」とは公には発言できません。


日本人は「世間様」「お天道様」への申し訳・・・・という社会に対する姿勢を持っていたものですが、戦後の日本的民主主義の行き着く先は自らの権利の主張だけになってしまうのでしょうか。


もちろん三人が早く解放されることを祈るのではありますが、この騒動を見て日本人の気質がずいぶんと変わってしまっていることに思いをはせます。


批判ではなく、家族がメディアにおもちゃにされればされるほど「なんだかなぁ」と辛い心持になります。