ワイン様々


待った甲斐があった1996年のヴィンテージ。


ジャック・カシューのヴォーヌ・ロマネ、黒い色のベリーのような濃縮した味わいが素晴らしい。ジャック・カシューはヨーロッパでも生産量の多くが個人顧客(きっと大金持ち)の所にいくのだそうで、日本にはたくさんは出回らないのだそうです。セラーには10本だけ、もっと買っておけばよかった・・・・っていつも後悔するのですねぇ。


ヴァンサン・ジラルダンのジュベリー・シャンベルタン レ・フォントニー。フォントニーというのはこんないい畑だったのね、と思い知らされた一本・・・・とはいってもよく知らなくて当時3本しか買っていなかったのでした。


ジャン・マルク・ボワイヨのムルソー。ナッツやバターの香り、蜂蜜のような味わいも現れてきた熟成感があるこれぞムルソー。やっぱりムルソーはそれなりの熟成を経て本領を発揮するのですね。


同じくヴァンサン・ジラルダンのムルソー レナルボー。レナルボーはトップクラスの畑ではないのでお値段はべらぼーでないのに味わいはトップクラスのムルソー。ジラルダンの熟成は時間がかかると聞いて、先日預かってもらっていた酒屋さんからやっと店のセラーへ移しました。まだ抜栓していませんので味は未知数。楽しみ。


ペルナン・ロッサンのヴォーヌ・ロマネ。一年半前に開けたときにはやっぱり少し硬めな印象。もうそろそろいいのでは?味わいとブーケの変化が楽しみです。


引退前に使いきれるかどうかわかりませんので、2000年以降のワインはほとんど買っていなかったのですが、お付き合いのある首都圏の酒屋さんからお電話をいただいてついつい買ってしまいました。


中にはマルク・コランのモンラッシェも。ピリニーでもシャサーニュでもバタールでもない、何にも前につかないモンラッシェです。ヴィクトル・ユーゴが「ひざまずいて飲むべし」と言ったとか言わないとかいうモンラッシェです。「田舎町の日本料理やあってもいいのか?」と言われてもおかしくないモンラッシェです。


とはいってもリストの載るのは2011年以降。たぶん「モンラッシェがこの値段!」と喜んでいただけるかも????無理だな、いまでもリスト上で「ルフレーブのバタール・モンラッシェ1996がこの値段!」とは誰もおっしゃってくれませんから。


いいワインは大概独りよがりなのです(寂)