ぬか漬け


ぬか漬けをご自宅で漬けているご家庭は少なくなっています。


毎日の手入れ、匂い。今の忙しい日常では敬遠されがちになるのは仕方ありません。


ただ、逆にご家庭でぬか床が代々受け継がれ変わらぬ味を保つというのは、主婦が毎日の食生活の伝統を大切に考えていることの証のようなものでもあるような気がします。


お宅に招かれて美味しい自家製ぬか漬けが出てくるようなお家には、家庭の安心感とか、日々の食生活の気持ちの豊かさを感じるような気がします。


ということで、ぬか床の作り方。


米ぬか・・・・・1kg
水・・・・・・・・・1200cc
塩・・・・・・・・・100g
鷹の爪・・・・・5本
昆布・・・・・・・10cm


米ぬかは鍋で乾煎りし冷ましておきます。


分量の水に塩を入れて煮溶かし冷まして、米ぬかと混ぜ合わせます。鷹の爪、昆布、屑野菜も混ぜ合わせます。


で、一番大事なこと。
美味しいぬか漬けを作られるご家庭、料理屋さんからほんの一合程度のぬか床をいただいて混ぜ合わせます。最初にいい種になる糠があるかないかで出来上がりの時間も味も恐ろしいほど違います。


混ぜ合わせた最初のころは生ビール(生でなければだめです)や日本酒(火入れをしていない生酒)を入れるのも効果的です。


三四日毎日かき混ぜればいい味に馴染んできます。季節のお野菜を塩もみして、塩が馴染むまで少し置いてから、塩を洗い流さずにそのまま糠に漬けこめば美味しいぬか漬けの出来上がりです。(漬け込み時間は野菜によって違います)


不思議なのは毎日野菜とともに塩が加えられても塩辛さが増加していかないこと、ぬか床の酵母が食べているんでしょうか?