カセットテープ〜MD
オーディオ・システムの中に組み込まれていたカセット・デッキが壊れてしまって一年くらい、カセットテープを聴くことができなくなってしまっていました。
最近ではカセットテープでエアチェックやダビングをすることもなくなってしまって、これまで録り貯めた音源を聴くためだけなのですが、それほど不便も感じていないというのはいかに音楽を聴く時間が少なくなっているかという証です。
ところが、最近もらってしまったラジカセとMDウオークマンを調べると、ラジカセにはカセットデッキ、CD、MD、ラジオが一体になっていて、カセットテープからMDへのダビングができます。ダビングしたMDをMDウオークマンにいれれば、ウオーキングのときにお蔵入りになっているカセットテープを久しぶりに発掘することができるわけです。
10代後半から20代にかけてダビング、エアチェックしたテープが約300〜500本。当時はLPを大量に買うお金など全くなくて、友人のLPを借りては(レンタル屋さんもありませんでした)ダビング、FMはこまめに番組を調べてはエアチェックを繰り返していました。
テープのケースには「FMレコパル」(FMエアチェック雑誌)の番組表が切り取って張ってあります。
早速、と、偶然手前にあって取り出したカセットテープは、ザルツブルグ録音されたズービン・メータ〜NYフィルのブラームス二番、ゲオルグ・ショルティ〜シカゴ・フィルのブラームス三番、ブレンデル〜アバド〜ロンドン・フィルのシューマン・ピアノコンチェルト
どれも名演ばかりです。なかでもブレンデルのシューマンはカセットテープで持っていることを忘れていて、CDで買って盛んに聴いていた演奏でした。
NHKーFMのクラシック番組はかなり選び抜いた演奏をチェックしていますし、ジャズもLPやCDになっていない名演がたくさんあるはずです。
これからウオーキングの最中に聴く音楽がたのしみにです。
一日一つづつ聴いていてっても、全部聴くのに約一年半。結構膨大。嬉しいような辛いような。